太陽光発電パネルにも使用されている

太陽光発電パネルにも使用されている

太陽光発電パネルにも使用されている シリコンウエハーは普段の生活の中で目にすることはないのですが、身の回りにある様々な電子機器や家電品・自動車などに使用されているもので、電子製品に使用されている半導体の製造には欠かすことができない存在です。
表面を鏡面に磨き上げることで世界の中にある様々な物質の中でも最も高い平均度を持つなどの特徴があります。そして、最先端の半導体には高度が求められる最高品質のシリコンウエハーが求められる、その一つが太陽光発電パネルです。これは太陽電池やソーラーパネルなどいくつかの呼び方がありますが、内部はP型とN型の2つの半導体を持つ構造をしておりシリコンウエハーの品質に応じて発電効率も変わるといわれています。太陽の光を受けると内部の半導体は起電力を作り出すための電子移動などが行われる、このような半導体を作るために欠かすことができないもシリコンウエハーが解決に導いてくれるわけです。このように、比較的身近な存在であることを覚えておくと良いでしょう。

廃棄と環境への取り組み

廃棄と環境への取り組み あらゆる電子機器に欠かせないものとなった半導体シリコンウエハーですが、その製造には多くの資源やエネルギーを消費しています。
原料の珪石からシリコンウエハー1kgの製造までに約440kwhの電力量を要します。また半導体製造工程での大量のシリコンの破片や使用済みのシリコンウエハー、その大半が有効活用されないまま廃棄されています。それを再生・再利用することで資源の有効活用と産業廃棄物の削減が期待できます。
例えば、製造工程におけるシリコン研磨屑が含まれる排水のみを分離し、固液分離装置を組み合わせることによって凝集剤を使わずにスラッジを回収する技術が開発されていたり、使用済みのウエハーを回収して、再生ウエハー・太陽電池用ウエハー・及びアルミ添加剤用として再利用し100%リサイクルして再資源化することで環境負荷低減活動を行っています。これからますます需要が伸びるとされるシリコンウェアー業界が環境に配慮することでより良い循環が生まれます。